ひじおりの灯2022

「ひじおり温泉の薬水
佐々木 優衣 | ササキ ユイ

肘折温泉上ノ湯には不思議な言い伝えがあるという。
むかしむかし、地蔵倉を歩いていた老僧がアケビの蔦に足を滑とられ
崖から落ちてしまった。
落ちた拍子にアケビの蔦で転んで肘を折り、
ウドに目を突き刺して目が見えなくなってしまったという。
その傷を上ノ湯が癒してくれたのだそうだ。
取材の中で、怪我をしたあとに上ノ湯に浸かり、痛みが取れたり傷跡が綺麗に治ったという話をいくつも伺った。
上ノ湯の熱い熱いお湯に浸かると、ふしぎと身体がほぐれ、スッキリと癒えるように感じる。
肘折の薬水が、これからも多くの人を癒やしてくれますようにと願いを込め描いた。

【消灯】

  • image01
  • image02
  • image03
  • image04
  • image05
  • image06
  • image07
  • image08

【点灯】

  • image09
  • image10
  • image11
  • image12
  • image13
  • image14
  • image15
  • image16

【音声解説】

制作者プロフィール

1990年福島県生まれ。
2015年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻修士課程修了(洋画領域)
日本のあちこちにある、眼病を治すという謂れのある薬水「眼病に効く水」を採取し、調査して作品にする活動をしています。
現代山形考-新郷土史の編み方(2022年山形-県文翔館)
TOUGENは何処?(2022年東京-ゆう画廊)