ひじおりの灯2024

「いしとゆ」
古山 結 | フルヤマ ユイ

肘折に訪れた日、私を灯篭絵に招いてくれた古田さんは多忙を極めていて、私を送ってくれたあと一時市内へ戻って行きました。
ひとりで三浦屋さんの天井を眺めていたら、水の音がころころと聴こえて、外へ出ると、それは街のなかを流れるお湯の音でした。
次の日布袋屋さんに森を案内してもらった道中、不思議な色の川沿いに、いくつかのころころした石を見つけて、昨日のお湯の音を思い出しました。

その時のことを、灯籠にしたいと思いました。

制作者プロフィール
 
略歴
1991年 愛知県出身
2016年 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業
2018年 同大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻日本画領域 修了
2021年 同大学大学院 美術研究科博士後期課程 修了 博士号(美術)取得
現在   作家

個展や主な活動歴

2020年 シェル美術賞展 入選(東京国立新美術館)
2021年 話して歩いてできている/東京/gallery&cafe雨讀
    ゆきのにわ 杉山佳 (アートスペース羅針盤)
2022年 近接遠眺/東京/CLEAR GALLERY TOKYO
    新・今日の作家展‘22『世界をとりとめる』小林達也・大崎清夏 (横浜市民ギャラリー)
    アートフェア東京2022 projects (東京国際フォーラム)
2023年 痺れと軽快/東京/CLEAR GALLERY TOKYO
    集まって引く 吉田愛/鎌倉/Gallery Pictor
    離散の円/東京/Taku Sometani Gallery
    demitsu Art Award 2023 正路佐知子審査員賞(東京国立新美術館)

ほか