久しぶりに訪れた肘折温泉。滞在させてもらって穏やかな嬉しい気持ちに浸ったのは、温泉街に住まう人々の日常と、稀人である私たち、それを雄大に内包する野生の営みが、この独特な景色を作っていることでした。
地中から湧く温泉と、山から湧く清水と、そこに私たちや様々な動植物たちの呼吸が混ざり合い(かつて生きていたモノたちの記憶も含めて)また雨や雪となってやって来る。そんな瑞々しくも生々しい水分の循環を描きました。
制作者プロフィール
- 外丸 治
- 彫刻家
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1980 埼玉県生まれ群馬県育ち
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2005 東北芸術工科大学大学院彫刻領域修了
個展
2024 野生のまにまに(GINZA SIX 蔦屋書店・東京)
2023 家に住まう山(旧丸大扇屋・山形)
2023、2021 外丸治 wood carving exhibition(+NOTION・東京)
グループ展
2024 刀と彫刻 木と鐵のにほい 工藤将成 外丸治(+NOTION・東京)
2024 TUAD ART LINKS 2024(新宿高島屋 美術画廊・東京)
2019 宮崎国際現代彫刻展(宮崎ブーゲンビリア空港)
2018 現代アーチストセンター 原風景(東京都美術館)