ひじおりの灯2018

「変若水の話」
𠮷田勝信 | よしだ かつのぶ

山菜追い追い、彼(ヲチ)ノ山
帰れず化け落ち、姥の顔
いづる湯見つけ、舞い落ちる
すでにヲトメと、御変若(ミヲチ)ませ

昔々、温泉は向こう側の世界からやってくる力がある水「変若(ヲチ)水」だと言われてた。その力とは、若返りや甦りの力だった。肘折が1万年前に山だった頃、噴火して山がつぶれて地中に籠る、その残り火が今も湯を沸かし続ける。これはその湯の物語。

制作者プロフィール

デザイナー。
1987年東京都新宿区生まれ。幼少期は奄美大島で育つ。
その後仙台へ移り東北芸術工科大学入学と同時に山形へ。2008年東北芸術工科大学在籍中、市場に卸せない野菜を流通させる「やおや」を企画運営、’10年穀雨カフェのスターティングメンバーとして店主&グラフィックを担当。
家業「台所草木染め結工房」のブランディングや玉庭地区里山再生事業・制品部門「技術」の日用品のデザイン等、様々な領域でコンセプトメイキングとそのビジュアライズを行なっている。
𠮷勝制作所主宰、アトツギ編集室共同主宰。


【ウェブサイト
http://ysdktnb.com/