ひじおりの灯2019

「山の中」
福田 美里 | ふくだ みさと

ひじおりの灯で灯篭を制作するにあたり、地蔵倉までの道のりでの体験が大きなきっかけとなった。
研修合宿の際に地藏倉を目指して山を登る中で、ブナで極相(森林が日光をあまり必要としない植物で構成され、他の樹種がさほど変化しなくなった状態)に達した場所を通った。ブナの大きな木が日光を遮り、ブナの若葉だけがいくつも生えていて、それ以外の植物は見当たらず、足元はその落ち葉で覆い尽くされていた。
自然のもつ無垢さを感じると共に畏れを抱いたことも強く印象に残っている。
この体験をもとに、肘折という土地が紡いできた時の流れと、共に在る自然の姿を豊かな色彩と様々なタッチを用いて灯篭を制作した。
 

制作者プロフィール

1994年宮城県出身。
東北芸術工科大学洋画コース卒業後、宮城県を拠点に制作活動を行う。

個展
2018年 「Green Light」ノダコンテンポラリー(愛知)
2019年 「REFLECTOR」ゆう画廊(東京)/ビルドスペース(宮城)
その他
2019年 「アートブックターミナル東北」にて招待作家として作品を出品。
     Cyg art gallery(岩手) 
 


【ウェブサイト
https://www.facebook.com/misato.fukuda.77