肘折で出会ったいくつかのできごとを、拓本のように形作りたいと思いました。
過程としては今回泊めさせて頂いた宿にある、製作者のお客さんから寄贈されていた魚拓の作品から着想しています。更にご厚意により拝見した所蔵の映像によって、間接法の拓取りについて知り、紙の上から形を写し取るその方法を見て、できごとの拓をとるにはどうすればいいだろうと考えました。そしてイメージを粘土で形作り、その半立体から拓をとって貼りました。
また、今や温泉街に馴染み深い肘折小唄を聴いたことをきっかけに、詩も書き付けています。
肘折温泉に流れる日常と、そこに織り込まれた様々なかけがえの無い瞬間を想い、制作にあたりました。
【消灯】
【点灯】
【音声解説】
【BGM音源】
制作者プロフィール
2018 広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻 卒業
2020 秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科 修了