ひじおりの灯2023

「縁(えん)の景色」
伊藤 みさき | イトウ ミサキ

肘折温泉を訪れたのは6月下旬ごろ。
その頃肘折では「サク」と呼ばれる白く小さな花が集まった大きな花、オオハナウドが咲き誇り迎えてくれました。

温泉街ではオオハナウドをはじめ、原種に近いというアヤメやたくさん実をつけた大きな桑、川沿いに強く生きるハッカなど沢山の草花が陽の光を浴びてキラキラしています。
一方、大蔵村の男沼、長沼では静かな水辺の植物たちや陽の光を遮る大きな栃や朴の葉、沢山の木々に囲まれ温泉街とは全く異なる静かなひんやりとした空気が漂います。

灯籠には私が肘折温泉で感じた、人々の暮らす街と裏の静かな森の中を繋いでいく生き物たちの一片を描くことが出来ればと思い制作しました。

【消灯】

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【点灯】

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【音声解説】

制作者プロフィール

 
1995 東京都生まれ
2020 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース 卒業
2022 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻絵画研究領域 修了
現在は山形県にて制作


【ウェブサイト
https://mega0912waiper.wixsite.com/megawaiper