作品のテーマは「自然を背後に感じる人工物」です。
私は肘折の取材を通し面白い形の人工物が大きな自然にひっそりと佇んでいることに興味を惹かれました。
街に行くため通過する希望大橋をぐるぐる回り、小松淵、銅山川の流れ、肘折ダム、源泉ドームと不思議でどこか興味惹かれる建物が数多く目にとまりました。
その魅力ある体験を絵の中に詰め込んでいます。
希望大橋の朱の欄干は神社のような神聖さを感じました。橋を渡る経験が朱のラインを多角形に一周する灯篭の構造を重ねて表現しています。
人の営みが自然の中に垣間見え、気になったその数の限り描く事にしました。
描画する画材には銅山川の水や鉱山跡の石を使用しています。
【消灯】
【点灯】
【音声解説】
制作者プロフィール
絵描き/東北芸術工科大学大学院複合芸術領域所属。福島県出身。東北を拠点に活動。日本画家・小松均の研究を下敷きに自らの絵画論を構築し、複数のメディアや身体が介在する表現方法を展開。近年の活動として、「最上川芸術祭2020 ENCOUNT-最上川に刻む-土田翔展」(最上川美術館/山形、2020年)、「アートアワードトーキョー丸の内2020」小山登美夫賞(国際ビル/東京、2020)、「群馬青年ビエンナーレ2021」入選(群馬県立近代美術館/群馬、2021年)、「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」入選(豊橋市美術博物館/愛知、2021)、アートアワードトーキョー丸の内 2022 後藤繁雄賞(丸の内オアゾ 1F〇〇広場/東京、2022)など
【ウェブサイト】
https://www.instagram.com/tsuchida.sho/