灯籠絵制作者は、絵を制作するために取材を行います。
今年の取材はコロナウイルスの影響でいつもより1ヶ月遅く、6月中旬になりました。
ひと月違うだけで森の景色はだいぶ変わります。
毎年おいしそうなこごみが生える場所には、恐竜がいた頃の植物のように大きくなった姿があり、木の葉の成長で森のざわめきが強くなっていました。
ブナ林では初めて銀龍草に出会いました。
森の成長を目の当たりにし、時間は確実に前に進んでることを教えてもらいました。
得体の知れないウイルスによってお祭りがなくなり家にいる時間が増え、季節の移り変わりが薄らぐようですが、肘折の季節の景色をこの灯籠絵を通して感じていただけたら幸いです。
古田 和子 | Kazuko Furuta
土地に生息する動物や植物の営みをモチーフに絵を描いています。
牡鹿半島に生息する鹿。益子町の大きなアカメガシワを訪れるキビタキの群れ。
そこにある生活やかつての記憶を見聞きすると、大きな世界が根っこの部分で自分自身と繋がっていくように思えます。
日々新しく生まれるこの世界と記憶をかたちに残したいです。
2013 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース卒業
2015 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻修士課程修了
【個展】
2013 「風の景色」フリュウ・ギャラリー(東京)
2016 「鹿画廊|2015?2016・冬」はまぐり堂・高見(宮城)
2017 「鹿画廊|2017・冬」はまぐり堂・高見(宮城)
「鹿の目」はまぐり堂・高見(宮城)
2018 「世田谷区芸術アートアワード”飛翔”受賞記念展覧会」世田谷美術館(東京)
2019 「はまぐり堂アートプロジェクト『魚のなきごえ』vol.1 古田和子展」はまぐり堂・高見(宮城)
【グループ展】
2014 「ひじおりの灯2014」大蔵村肘折温泉街(山形)
2015 「東北芸術工科大学 卒業・修了制作展」東北芸術工科大学(山形)/東京都美術館(東京)
「ひじおりの灯2015」大蔵村肘折温泉街(山形)
「土祭」旧濱田庄司邸(栃木)
2016 「辛 遊理・古田 和子 2人展」ガレリア・グラフィカbis(東京)
「ひじおりの灯2016」大蔵村肘折温泉街(山形)
「山形ビエンナーレ|東北画は可能か??地方之国現代美術展?」東北芸術工科大学(山形)
2017 「small works 2017」ガレリア・グラフィカbis(東京)
「ひじおりの灯2017」大蔵村肘折温泉街(山形)
「リトル・フォレスト?漆と日本画の3人展?」art space morgenrot(東京)
2018 「鹿画廊|2018・冬 」 はまぐり堂・高見(宮城)
「small works 2018」ガレリア・グラフィカbis(東京)
「ひじおりの灯2018」大蔵村肘折温泉街(山形)
2019 「永遠と1/60秒 古田和子×山増ちひろ」旧西村写真館(山形)
「リトル・フォレスト vol.2 ?漆と日本画の3人展?」art space morgenrot(東京)
「ひじおりの灯2019」大蔵村肘折温泉街(山形)
「TAMA VIVANTⅡ 2019/ART・漂う場所として」多摩美術大学八王子キャンパス アートテークギャラリー(東京)
【賞歴】
東北芸術工科大学卒業制作展 優秀賞
東北芸術工科大学修了制作展 大学院優秀賞
世田谷区芸術アートアワード”飛翔”
【ウェブサイト】
https://www.furutakazuko.com/